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◆第二話 「保険・鉄拳・誘拐事件」◆

テクテク、テクテク

前回のあらすじ。

いつもの町に行く途中、モンスターボールが落ちていた。
その中にはピチューがいて、そのピチューがなんと言っているのかを確認する為に、
横領罪なんて気にせずいつもの町ポケモン研究所に行く事になりましたとさ。

エレシン「おーい、もうすぐで着くぞー

体力限界突破

レイン「はぁはぁ・・・ま・・・ま、待ってよぉ・・・はぁはぁ・・・」

エレシン「相変わらずだけどお前はホントに体力が無いな」

レイン「あぁ・・・もう駄目・・・限界・・・助けて・・・」

エレシン(そこまで苦しそうにされると、こっちまで気分が悪くなってくるよ)

レイン「あぁ・・・もう・・・駄目・・・だ・・・あぁ・・・」

倒れこみ

ドサッ(倒れこんだ音)

エレシン「お、おい!どうしたんだ!」

ピチュー「ピチュピ!(どうしたの)」

駆けつけ

エレシン「大丈夫か」

心配心配

エレシン「おい、お〜い、しっかりしろよ! たったの800メートルだろ!
       ・・・まったく、なんでいつもこの辺で倒れるんだよ・・・」

ピーポーピーポー

レインを背負って近くのポケモンセンターまで行きました。

エレシン「こいつ、思ったよりも体重重いな・・・」

ピチュー「ピチュチュ、チュピィピィーチュウ(君も大変だね)」

エレシン(ピチューはピチューで、未だに何言ってるか分かんねぇよ・・・人生で37番目に最悪の日だ・・・)

ポケモンセンターへようこそ

ジョーイ「またの ごりようを おまち しています!」

エレシン「これって保険効きますか」

ジョーイ「効きません」

エレシン「そうですか・・・
       しかし・・・あんなのんきな顔してたピチューが瀕死状態だったとは・・・
       ついでに預けたけどやけども負っていたらしい・・・」

Let's PC.

エレシン「・・・・レインとピチューが回復するまで暇になっちまったな
       回復するまで友達と電話してよう」

おしゃべり

30分後

エレシン「えっ!マジで! そうなんだ〜 へぇ〜 ビックリしたよ」

しかと

さらに30分後

ピチュー「ピッチュチュ、ピチュピィー(すっかり治ったよー)」

エレシン「何だそれ? 聞いた事無いなぁ・・・ じゃあ今度見に行こうぜ
       (ピチューの声なんて聞こえてません)」

ピチュー「ピチュチュチュチュ(無視ですか・・・)」

長電話(?)

さらにさらに30分後

エレシン「うんうん それでさ そうなんだよー」

さらにしかと

さらにさらにさらに30分後

レイン「おまたせー」

エレシン「見た見た!あれ凄かったよな〜
       (レインの声も勿論聞こえてません)」

レイン「聞こえてますかー  ・・・聞こえてないみたいだね・・・」

しかと

エレシン「でさぁ〜 それがまた凄いんだけどよ...」

レイン「あ、ピチュー!」

誰

レイン「ピチューと・・・おじさん!?
     だ、誰ですか そのピチューは僕たちが・・・」

いや、決して盗んだんじゃありません!ホントです!信じて下さい!本当です!真実です!まことでございます!

おじさん「そのピチューは僕たちが・・・ 何じゃ?」

レイン「・・・拾ったんですが・・・その・・・持ち主に届けようと思ってたんです。 それで・・・」

おじさん「そうか、それで・・・わしに届けてくれたわけだね」

レイン「えぇ・・・まぁ、はい・・・  ってえ?

持ち主

おじさん「届けてくれたんじゃろ? わしに」

レイン「ということは・・・」

おじさん「わしはこのピチューの持ち主じゃよ」


レイン「えっ・・・ええええぇぇぇぇぇぇ

気付くの遅ッ

エレシン「あ、もうこんな時間か じゃあまた今度な」

ガチャッ(電話を切った音)

エレシン「しかしレイン、遅いなぁ・・・っているじゃん!
       しかもピチューも!おまけに知らないおじさんも!」

横切りエレシン

エレシン「レイン、このおじさん誰?知り合い?」

レイン「ぁエレシン! 実はこの人、ピチューの持ち主らしいんだよ・・・ ヒソヒソ

エレシン「げげっ ・・・どうすんだよ 10歳でお縄になるなんて嫌だぜ・・・ ヒソヒソ

交渉

エレシン「えっと・・・ おじさん・・・通報だけは勘弁して下さい!

レイン「何を言うかと思ったら!?

おじさん「はて、何故わしが通報をしなきゃならんのだ?」

エレシン「え、だって・・・」

?でレインが見えません

おじさん「君たちはわしにピチューを快く届けてくれたんじゃろ
      だったら、わしは君たちに感謝しなければならないだろう
      なのに何故通報などしなければならないのだね?」

エレシン(この人勘違いしてるな ラッキー♪ Viva 勘違い!)

エレシン「そ、そうですよね 冗談ですよ ハハハ ハハハ ハハハ・・・」

レイン「ハハハハハハ・・・」

シーン

暫し気まずい雰囲気。

退散

エレシン「で、では僕たちはもう行かなきゃ行けないので・・・ では・・・」

レイン「で、ではぁ〜」

ギクッ

おじさん「キミたち、ちょっと待ちなさい!」

青褪め、硬直する二人。

ギクッ

おじさん「近頃、落し物を拾っても届けず自分のものにしてしまう若者が増えている。」

さらに青褪め、もっと硬直する二人。

おじさん「それなのに・・・それなのに・・・」

ギクッ

おじさん「キミたちは親切に私のところへ届けに来てくれた!
      最近の若者も見捨てたものじゃないのぉ・・・ウルウル。
      ・・・ワシはなんだか嬉しくなってきた!
      是非、キミたちにお礼がしたい」

元に戻る二人。

ギクッ

おじさん「ついて来なさい いいものをあげよう」

エレシン「ハイ・・・」

レイン「ハイ・・・」

どうするどうなる
僕たちは

行こうか行かぬか
謝ろうか

レインを背負って近くのポケモンセンターまで行きました。

レイン「どうしよう お母さんに知らない人についていってはダメって言われてるんだけど」

エレシン「でも、ついてかなと怪しまれて、盗もうとしたのがバレるかも」

レイン「でもさ、どうする? お礼ってのが『悪人を制裁する正義の鉄拳』だったら」

エレシン(やっぱり今日は人生で14番目に最悪の日だ・・・)

続くか続かぬか、やめようか

とんでもなく中途半端な終わり方にガッカリ来たかと思われます。
前回更新から9ヶ月も経っているので、
今までの出来事を忘れている人は戻って見て下さい。

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