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◆プロローグ 「旅立ちは二つの歳月を」◆

ダメです!

レインの母「何度言ったら分かるの?
      旅に出るには早すぎます!

お母さんは青い髪

レインの母「せめて、13歳になってからにしなさい!
        とにかく、小学生の内は行かせません」

レイン「えええええぇぇぇぇぇぇ〜〜〜

レインの母「旅ってのは何があるか分からないでしょ?」

レイン「それがワクワクしていいんじゃん」

レインの母「でも、何があるか分からないっていうことは
        危険なことも起きるかもしれないでしょ!」

振り向き母さん

レイン「でも、でも、さぁ! ねぇ!」

レインの母「ダメです 公園でも行ってポケモンたちと戯れる。
        これだけでも十分楽しいでしょう」

レイン「それもいいけど・・・  旅は幼稚園のころから憧れてたんだよ!」

レインの母「何も旅には行かせませんとは言ってないでしょう?
        13歳になったら行ってもいいって言ってるでしょ」

レイン「・・・」

ただの愚痴です

レイン「はあ・・・・ いつも『ダメ』だとか『13歳になってから』だとか・・・
     13歳なんて、あと三年もあるじゃないか!
     そんなに待ってたら、お爺さんを通り越して超お爺さんになっちゃうよ!」

実は上のコマから数分間、ずっと愚痴っていました

レイン「あぁ・・・ 早く旅に出たいなぁ・・・」

エレシン「おーーーい!

レイン「ん ああエレシン〜」

走っても髪が一切なびかない硬い髪のエレシン

エレシン「そっちはどうだー?」

レイン「え 何が? 何のこと?」

人の不幸を笑うキャラではありません

エレシン「何がって・・・ 旅行くための許可をもらえたのか?」

レイン「それがぁ・・・ 13歳になるまでダメだって・・・」

エレシン「そうか ・・・良かったぁ!」

レイン「え どういうこと?

エレシンの母は

エレシン「実は・・・オレもお母さんに旅はダメだって言われたんだ;
       だからもし、レインは良いって言われてたら
       オレだけ行けないことになっちゃうからさ」

レイン「ぁそうだったんだ・・・ なんて言われたの?」

エレシン「『もし旅に行くなら、13歳になってからにしなさい!
       でないと、泣きわめいてすごいつりざおを振り回して暴れるよ!!』
       って怒鳴られた・・・」

レイン「やっぱり13歳かぁ・・・
     っていうか、まだエレシンの母さんに会ったことないけど、すごい迫力だね;」

エレシン「はぁ・・・なんでダメなんだーーーー!!!!

レインは人の平均寿命は12歳以下だと思っているようで(だったら親とかは何なんだ)

レイン「13歳かぁ 長いなぁ あと二年、生きていられるかなあ」

エレシン「オマエの寿命、短すぎるだろ」

レイン「でも人って平均寿命は大体11歳ぐらいじゃないの?」

エレシン「だったら親とかおじいちゃんは何なんだ 妖怪か?」

レイン「そっかぁ!」

エレシン「気付くの遅っ

近くの村ってどこだよ

レイン「どうしたら旅に行って良いって言ってくれるかな?」

エレシン「さぁな・・・ それよりもこんなところにいるのも何だし、いつもの町に行こうぜ」

レイン「そうだね 公園もあるし、少ないけどポケモンもいるしね」

走っても髪が一切なびかない硬い髪のエレシン

エレシン「とりあえず行ったら焼きそばでも食おうぜ」

レイン「ああ、あそこの焼きそば美味しいもんね」



続く

プロローグですので少し短めです。
第1話に続く